特集
デンマーク
現在のコペンハーゲン近海では古くからニシン漁が盛んでした。その漁村のひとつがあった場所に1167年、ロスキレの司教、アブサロンが要塞を築いたのが街の興りとなりました。
以来、商人の港(コペンハーゲン)は拡大、発展し続け、王制の下にさまざまなスタイルの建物が建造されました。現存する歴史的建築物も多く、街のあちこちにルネッサンス様式やロココ様式などの見事な建物を見ることができます。
なかでも建造物に強いこだわりを持ったクリスチャン4世の功績は多大で、旧証券取引所やラウンドタワーをはじめとする見事な建物が往時をしのばせてくれます。
また、旧市街はいまでも中世のおもかげを色濃く留めています。街の起源であるスロッツホルメンからニューハウンやさらにその北へと足を延ばせば、港町としての景観も存分に楽しめることでしょう。
この街にはさまざまな種類の博物館や美術館が多数点在しています。国立博物館、国立美術館、トーヴァルセン美術館、ニュー・カールスベア美術館、労 働者博物館、音楽史博物館、自由博物館、王立武器博物館、たばこ博物館、工芸博物館など、数え切れないほどあり、デンマークの歴史や芸術はもちろん、現在 のデンマーク事情を知るための材料には事欠きません。
王立劇場や2005年に誕生した新オペラハウスでは、オペラやバレエが上演されており、歩行者天国ストロイエではストリート・パフォーマンスが見られ、この街が芸術の面でも盛んな様子がわかります。また、この街で忘れてはならないのが、チボリ公園です。中央駅と並んで現在の街の真ん中にある緑豊かな公園で、中にはカフェやレストランも多く、遊 園地としての乗物や野外ステージなどもあり、多くの人にとって絶好の憩いの場となっています。街の眺望を楽しむには、ラウンドタワーとクリスチャンスハウ ンにある救世主教会が絶好の展望ポイントです。ショッピングに関しても、歩行者天国ストロイエは買物に最適な通りです。王室御用達の老舗から世界的な有名ブランドのブティックやデパートなどが軒 を並べ、小路を入れば新進アーティストの小さな工房やアンティーク・ショップなど多様なショップと商品に出会うことができます。
グルメ
北欧のみならず世界でも大注目のニューノルディックキュイジーヌ。コペンハーゲンはその発信地として、幾度も世界一のレストランに輝いたことがある「NOMA」を筆頭にグルメブールが席巻しています。
食べる人を驚きと感動に導くミシェラン星獲得レストランや、北欧デザインでカジュアルながらお洒落なレストラン、はたまた屋台オーナーがこだわりを持つホットドッグ屋、ロイヤルコペンハーゲンのお皿に盛り付けられたオープンサンドウィッチなどなど、ぜひお気に入りのグルメスポットを発見して下さい。
デンマークと言えば酪農国家。チーズはもちろんの事、バタークッキーもとっても美味しいです。地元スーパーでお土産に購入してみるのもいいかも!
デザイン・近代建築
デンマークを代表する建築家・デザイナーのアーネ・ヤコブセンを始め、老舗陶磁器メーカー・ロイヤルコペンハーゲン、更には北欧雑貨のタイガーなどデンマークはデザインの宝庫。老舗ブランドのみならず最近は若手デザイナーブランドも大人気!地元コペンっ子にはもちろんの事、日本でもじわじわと人気が出てきたHAYやNORMANNのフラグショップに訪れてみるのはいかがでしょうか?
アンティークなら、中心部より北にある有名なアンティーク通りRavnsborggadeがお勧め。細い道にまるで隠れ屋のようにアンティークショップが並んでいます。掘り出し物を見つける大チャンスです!
街中や郊外には世界的に活躍している建築家が設計した建築物がたくさん。乗り物に乗っていたり歩いている時にふと目にとまる建物がヤコブセンの建築物だったりします。
街中にとけこんでいる建築物をぜひ見つけてみてください。